本格的なサーキット仕様　Z07　パフォーマンスパッケージ！

素のコルベット Z06でも勿論十二分に速いのだが、さらにサーキットでの能力を高める為のオプションとしてZ07パフォーマンスパッケージが設定される。
このパッケージを装着した車両はサーキットにおいて先代コルベットZR1よりも優れたラップを刻むとのことだ。
装備内容は

●brembo社製カーボンセラミックブレーキシステム
フロント15.5インチ/リア15.3インチ　brembo社製カーボンセラミックブレーキローター
フロント6ポッド/リア4ポッドbrembo製ブレーキキャリパー
　
●標準装備の「ミシュランパイロットスパースポーツ」をさらにグリップ性の強いサーキット向けタイヤ「ミシュランパイロットスポーツカップ2」にグレードアップ

●より大きなフロントスプリッター・トラックユース用の調節可能なリアスポイラーといった専用のエアロパーツの装着

となっており 、本気でサーキット走行をする際には必要不可欠な内容となっている。

　フォトギャラリー解説
■1　Z07専用のウィングレット付きのフロントスプリッター等のエアロパーツやワイドになったボディ・冷却のために大型化されたインテークが特別なモデルであるということを主張している。ちなみに今回のZ06からボディーの剛性がアップした恩恵を受けて、ルーフが脱着可能なリムーバブルルーフに変更されている。

■2　調節が可能な大型リアスポイラーはサーキットにおいて強力なダウンフォースを発生させるので効果は絶大。歴代のGMの市販モデルの中でもこのC7 コルベット Z06の発生させるダウンフォースは最も強力だという。

■3　サイドから見ても専用エアロや、大型インテークの存在感は抜群だ。ちなみに、カーボンファイバーエアロPKGを選択すれば、Z07パフォーマンスパッケージを選択しなくともフロントスプリッター・カーボンロッカーパネル・ウィッカービル付きの大型リアスポイラーといったエアロパーツを装着することできる。

■4　専用デザインのフラットボトム型ステアリングやコックピット型でドライバー中心のレイアウトがやる気にさせるインテリア。インテリアトリムもカーボン・アルミニウム・ナパレザー・マイクロファイバースウェードなどを使用しており、質感は高い。

■5　このC7 コルベット Z06はコルベットのカップカーである　C7.Rと基本構造や多くの部品を共有している。C7.Rはレギュレーションの関係でパワートレインこそ5.5LのV8エンジンだが、メカニカルな面でもZ06と共通する部分は多い。C7 コルベット Z06とC7.Rは今までにないほどのレベルで、市販車とワークスマシンの距離が近いモデルだという。

■6　歴代のGMの市販モデルの中で最も強力なダウンフォースを発生させるC7 コルベット　Z06のエアロダイナミクスの中でも要となるのがこの大型のリアスポイラーだ。

■7　Z07パフォーマンスPKGに備わるカーボンセラミックローターはなんとフロントが15.5インチ・リアが15.3インチという超ビッグサイズ！さらにフロント6ポッド・リア4ポッドのBrembo社製のブレーキキャリパーが組み合わせられる。
カーボンセラミック製のブレーキローターは鉄製に比べて軽量なためバネ下重量を抑えパフォーマンスを向上させる効果があり、熱にも強くサーキットなどで酷使してもパフォーマンスが低下しにくい。

■8　Z07　パフォーマンスPKG装着車のタイヤはミシュランパイロットスポーツ カップ2にグレードアップされる。このタイヤはラ・フェラーリや、458スペチアーレ、ポルシェ918スパイダー、ポルシェ911　GT3、メルセデスベンツ　SLS　ブラックシリーズといった、名だたるスーパースポーツにも採用されいる本格的なスポーツ走行用のハイグリップタイヤである。雨天時や、タイヤが温まる前などはグリップを失いやすいので要注意！

■9　今回オートマモデルで採用される「8L90」という名のトルコン式8速オートマチックトランスミッションは、アルミやマグネシウムといった軽量素材を使用している為、従来の6速A/Tよりもさらに軽量化されている。勿論8速A/ Tなので高速巡航時のエンジン回転数も6速A/Tに比べて抑えられるため燃費改善にも一役かっており、肝心の変則スピードもポルシェ911のデュアルクラッチに勝るなど、パフォーマンス面でも優れた性能を誇る。

■10　GTとコンペティション2通りの形状が用意されているシート。外観からは分からないがシートの骨組みにマグネシウムを使用しており、高剛性化及び軽量化に貢献している。重箱をつつくようなレベルだが、こういうところにも妥協しないあたり本気度が伝わる。

■11　C7 コルベット　Z06に搭載されるLT4型 アルミ製 6.2L OHVエンジンには、回転上限が20,000rpmの1.7L Eaton製スーパーチャージャーとインタークーラーが組み合わされ、最高出力650hp、最大トルク89.8㎏と、スーパースポーツ顔負けのパフォーマンスを発揮する。また、筒内直接燃料噴射や可変バルブタイミング、気筒休止機能などエンジンの高効率化や燃費改善に関わる様々な技術が搭載されている。

■12　強大なパワーをロスなく路面に伝えるべく、タイヤはフロント285/30ZR19リア335/25ZR20というサイズを採用。